レポート Vol. 21
能登 左知デザイン研究所

能登左知デザイン研究所
インダストリアルデザイナー
能登 左知さん
『デザイン』と聞くと、格好のいいものから奇抜なもの、感性に訴えかけるイメージでしょうか。
この製品はデザインがいいね!これはデザインがちょっと・・・。
機能追及型ならデザインは全く気にしないという場合もあるでしょう。
デザインとは見た目だと考えていませんか。
「見た目だけではないんですよ」と能登さんは教えてくれました。
「車の製造を想像してください。ファミリー用の車を作ることになったら、車の形やどのくらいのエンジンにするのか、室内や外装などをファミリーカーという型にあてはめていきます。設計も製造もデザイナーも一緒に考え具体化することで目的の車ができる。この過程全てがデザインです」
デザインは作ろうと考えたときから取り入れていくもの、つまりは設計段階からコンセプトもデザインしていくものです。
能登左知デザイン研究所代表の能登 左知さんは、インダストリアルデザイン(ものづくりデザイン)を軸に活動されています。
製品デザインはもちろんのこと、プレゼンテーションや展示会ブースなど、ビジネスに必要なさまざまなデザインを提供しています。高校、大学をアメリカで過ごしたときに、デザインは戦略に大きくかかわるものだと学んできました。日本との違いは明らかです。
「できたものにデザインをあとから加えることはできません。足すことは根本にまで影響します」

インダストリアルデザインの魅力を伝える
ためにセミナーの開催、執筆など精力的
に活動されています。
実際、製品としてほぼ完成したものを持って相談に訪れる方も少なくないようです。
「モノやコトを現実に具体化し表現することが役目ですから、できてしまっている製品へのちょっとしたデザインのアドバイスには向いていませんね」
アドバイスをする時のポイントは自分たちで考えられるように導くこと。「他人が言ったことよりも自分で考えたことは力になりますし、次につながり行動しやすくなります」
製品の概念から、開発、パンフレットや展示会も、創っていくこと全てがデザイン。それはどのような価値を生み出すのか、どのような世界を作っていくのかということに大きく影響するものなのです。